タコメーター付けたけど.... |
ホーンが脱落 |
バッテリーが上がる |
走行中ヘッドライトが消える |
バッテリーレスキットって? |
ハイテンションコードの交換 2003/10追記 |
レクチファイヤ&レギュレータ点検 |
「タコメーター付けたが表示がおかしい」のトラブル
長くなりましたのでタコメーター考察を作りました
こちらを参考にしてみて下さい。
「ホーン脱落」のトラブル
数人の方が体験されているようです。
原因は振動のようです。
SDRには比較的大きなサイズのホーンが付いているので負担が大きいのかもしれません。
私はホーンにはこだわりがありませんので(使わないし・・・)
そいいう方でしたら原付スクーターに使われている小型軽量の物に付け替えれば
いいかもしれませんね。
「バッテリーが上がる」のトラブル
電気って目に見えない分ちょっとややこしいですね(^_^;)
朝キーをひねってもYPVSの作動音がしない・・・・
そんな経験があると思います。
電気系の故障は原因を探すのがやっかいですが理屈が分かれば大丈夫です(^^)
SDRの場合4輪と違いメインスイッチを切っていれば流れる電流はゼロです。
(4輪は時計やメモリー関係で常に電気が流れていますし、ルームランプ等の
メインスイッチ以外にも流れる経路があります。)
しかし、ハンドルロック時に勢い余ってパーキング位置にしてしまうことも
ありますので先ずはこれを疑ってみて下さい。
幸いSDRは点火系と充電系は別系統ですのでエンジンは掛かるはずです。
何処も問題無ければしばらく走るうちに徐々にバッテリーは回復しますので
様子をみて下さい。これで解決すればラッキーですね(^^)
しかし、大抵解決しないのが現実だったりします(^_^;)
大きく分けてバッテリーの寿命と充電系統の故障が考えられます。
1:バッテリー
構造まで書くと長くなるので割愛させていただきますが、バッテリーには
寿命があります、早ければ2年位でへたれてしまいます。
バッテリーをきちんと補充電しても電圧が上がらない場合は寿命と判断して下さい
また、負荷を掛けて(ブレーキランプを点灯状態)でバッテリー電圧を測定します
無負荷で12.6V前後の物が、あっという間に放電終止電圧10.5Vへ下がる場合は寿命です。
バッテリーは女性のようにとてもデリケートです。
暑さ寒さは苦手ですし、振動にも弱いです。
ちよっとした手間で高価なバッテリーを少しでも長持ちできます。
●長期間使用しないのであれば車体から外し、屋内で保管する(月1位で補充電をします)
●補充液は不純物の含まれていない蒸留水を使用する。
●補充電は急速充電を避け、少ない電流で行う
●バッテリーの底部に防震ゴムなどを敷き振動が直接伝わらないようにする
脱着時の注意
SDRの場合はあまり意味が無いのですが(工具無しで外せますから)
基本はマイナス端子を先にはずし、次にプラス端子をはずします。
理屈はこうです、4輪を想像してみて下さい。
狭い空間にバッテリーがあります、端子はボルトで締まっているので手では外せません
そこでめがねレンチ等ではずしますが、仮にプラス端子から外した場合、工具その物に
電圧が掛かっています。工具の一部が車体やエンジンに触れた場合はそこで短絡して
しまいます。バッテリーは一瞬ですが鉄をも溶かすほどの電流が取り出せます
もし工具と車体で短絡が起きたら・・・・恐いですね(^_^;)
そんな訳でマイナス端子から外すのが安全なのです。取り付けは逆にプラス端子から行います。
2:充電系統の故障
充電系統と言っても発電、整流、電圧調整と、3つの仕組みで成り立っています。
発電はマグネットフライホイール、チャージングコイル
整流、電圧調整はレクチファイヤー/レギュレーターが担当します(SDRのは一体です)
SDRの発電機は3相交流発電機です。出力電圧は35V前後かと思います。
このままでは使えませんので直流に変換して電圧も14V前後に調整します。
これがバッテリーに送られる仕組みです。
今までに多数報告いただいているのはレギュレーターの故障で(欠陥?)
今では対策品も出ているそうです。
夏になると壊れるケースが多い気がします(^_^;) 熱絡みで壊れるのでしょうね。
点検方法はこちらにありますので参考にして下さい。
万が一不良でしたら交換になってしまいます。基本的に3相交流用でしたら何処の
メーカーのバイクの物でも流用可能ですので(設置場所が問題ですが・・・)
ありお勧めしませんが、解体屋さんで適当なやつを買ってくるのもいいかもしれません。
レクチファイヤ&レギュレータ点検
長くなったのでこちらにまとめました
「走行中ヘッドライトが消える」のトラブル
走行中にだんだんライトが暗くなり、やがて消えてしまうトラブルを体験しました。
マグネット出力、レギュレータ出力問題無し。ハーネス、バッテリー電圧問題無しでした。
結局のところ、走り始めてしばらくするとバッテリーの内部抵抗が極端に上がったためでした。
バッテリーは高価で買えなかったのでバッテリーレスキットを購入して症状改善しました。
「バッテリーレスキットって?」
これはコンデンサを使用してバッテリーの代用としています。
コンデンサはバッテリーと違い沢山の電気を溜めておけませんので
エンジンが掛かっていないと電気は使えません。
メリット
軽量コンパクト
メンテナンスフリー
寿命は無いに等しい? 寿命はあるそうです詳しくはこちら
純正バッテリーから比べれば安価
デメリット
エンジンが掛かっていないと電気が使えない
アイドリング付近では電圧が安定しないのでウインカー等が不安定になる。
発電機の能力以上の電気は取り出せない
デメリットで注意しなければならないのはトラブル時に灯火類が一切使えませんので
夜間時などは後続車に合図も送れません。
私の環境ではアイドリング時、スモール+ブレーキ+ウインカーを同時に使用した場合は
ウインカーは点滅しませんでした(極端にアイドリング回転を下げているせいかもしれません)
カワサキのKLX250だったと思いますが、これは標準がバッテリーレスです
面白いと思ったのはウインカーの動作を前後同時に点灯させるのでなく
交互に点灯させることで消費電力を抑えているみたいです。
回路図見たことないので何とも言えませんが、このリレーを使用し、配線をいじれば
同じことができると思います。
ハイテンションコードの交換 (written
by しゅうへい)
社外のプラグコード(ハイテンションケーブル)に交換する場合
ノーマルを外す必要があります、しかし接着剤でガッチリ固定されて
いるため無理をするとイグニッションコイルを壊してしまう可能性が高いです。
しゅうへい様より交換手順ならびにイグニッションコイルを分解した画像をいただきました。
ありがとうございました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。
以下しゅうへい様の手記です。
・手順・
1)コイル部にコードが刺さっていて、粘着性のある接着剤で固定
しているように見えたので、まずはシール剥がし剤で接着剤を
溶かしたが、はずれない。
2)コイルケース内部の浅い位置で、市販のアダプターのように、ピン
状の端子の刺さっていると仮定し、コードをタテに裂くが、ピンは
見えない。予想より深い位置に接点があるらしい。
3)もう一度シール剥がし剤やパーツクリーナーを、コイルのケース
とコードの間に吹き込んで、接着剤を溶かそうと試みるが、緩く
ならない。・・・一服して途方にくれる。
4)コイルの樹脂ケースそのものを切除する事を決断。糸ノコで浅く
切り込みを入れて、切り込みにマイナスドライバーを差し込んで
持ち上げると、パキッと音がして簡単にケース外殻が剥がれた。
5)ケースの側面外殻が無くなったので、コードを外側に持ち上げる
用にして剥がし、ピンから抜く感じ(この時点では接合部もピン
も見えない)で引くと、コードは見事に剥がれ、ピンから抜く事
が出来た。
・結果報告・
1)添付写真の様に、コードはかなり深い位置でピンに接合している
2)コイルケース内部とコードを接着している接着剤は、シール剥がし
やパーツクリーナーでは溶けない材質の様である。
ホットメルトグルーに質感が似ているが、熱にも変性しなかった。
このことから、コイルの外殻を切除しない限り、コードとコイルをバラす
のは不可能と思われる。
(外部に付着していた接着剤とは別のものが、内部には使われていました)
3)コイル側のピンとコードの組み付けは、接着剤をつけたコードを
単に差し込んだだけのようで、引き抜いたコードにはゴムや接着
剤のカスがこびりついていた。(引き抜く時にも多少付いたかも
しれませんが・・)
・考察・
1)結果報告3)で感じたことですが、ピンとコードの接点にはかなり
の絶縁物が付着しているようです。ここをキレイにして市販の
コードに換装すれば、導通はかなり向上するように思います。
2)荒っぽい方法ではありましたが、これでコイルが壊れることは
無いと思います。市販のコードを接合してやり、今後もコード
交換することを見据えれば、シリコンのコーキング剤と絶縁
テープで外殻の代わりをしてしまえばイケルと思います。
この画像はコードを少し引き抜いた状態で、接合位置がよく分かります。
一枚目の画像で、コイルと一緒に持っているのは、コードの
接合部端で、接着剤(プラスチック?)が白く半透明に見えます。
こいつは溶けない厄介者です。
2003/10追記
今までのイグニッションコイルと最近の物(時期は不明)は部品番号に変更があります
2JN-82310-M0 →4RP-82310-29へ変わりました。
上記の説明は旧イグニッションコイルでの説明になります。
新しい物はハイテンションケーブルの のみ込み寸法が浅いそうです。
キュー太郎 さんご提供
画像のイグニッションコイルは旧タイプの物ですが、
ハイテンションケーブルの のみ込み寸法にかなりの違いがあるそうです。
レクチファイヤ&レギュレータ点検
長くなりましたのでこちらにまとめました。