SDRの泣き所

先日、アンケートづくしにてトラブル体験のアンケートを行いました
目的はSDRの弱点を特定しようというのが狙いです。
4輪メーカーでは(2輪は知らない)各ディーラーから上がってきた報告書を元に
対策部品(公にしない隠密対策。ディラーで定期点検や車検時に密かに交換します)
を出したり、時にはリコール発動のきっかけになったりします。
これと同じようなことを行い弱点が見えればと思いました。
弱点が見えれば予防にも役立つと思います。

個人レベルではなかなか把握できませんでしたが皆様の御協力でその方向が見えてきました。
引き続きアンケートの方は実施してまいりますのでよろしくお願いいたします。
サンプル数命ですのでご面倒でも御協力お願いいたします。
なお、お一人で複数回答もOKです(^^)
★答えてみる

解説可能な物に関しては順次コンテンツを作っていきますのでご参考下さい。

項目名 選択数 割合 解説
エンジン始動困難 39 14.8% 読む
レギュレーターパンク 30 11.4% 読む
燃料コックからのオーバーフロー 21 8.0% 読む
ガソリンタンクに穴(錆) 20 7.6% 読む
キャブ入口のガソリンフィルター詰まり 18 6.8% 読む
キックペタルの不調 17 6.4% 読む
スロージェット目詰まり 16 6.1% 読む
スロットルケーブルの「中折れ」 16 6.1% 読む
Fフォークオイル漏れ 16 6.1% 読む
クランクのシールから2次エア 12 4.5% 読む
ミッションに冷却水混入 8 3.0% 読む
Fエンジンマウントにクラック 8 3.0% 読む
チャージコイルお亡くなり 6 2.3% 読む
とにかくオーバーフロー 6 2.3% 読む
ステムベアリングにガタ

6

2.3% 読む
ホーン脱落 5 1.9% 読む
クランクベアリングお亡くなり 5 1.9% 読む
なぜだ。キャブのニードルが曲った 3 1.1% 読む
雨天で電装リーク 2 0.8% 読む
燃料コックフレーム取り付け部分の折損 1 0.4%  
スロットルロック 1 0.4%  
プラグデンソーに換えたら熱価高くてかぶった 1 0.4%  
2ストオイルラインにエア混入、焼きつき 1 0.4%  
走行中にギア抜けそのままギア入らず 1 0.4%  
チャンバー割れ 1 0.4%  
オイル減らないまま1年間2000キロ走破! 1 0.4%  
サンプル数 264    

2004/07現在のデータです。● 印が追加分


エンジン始動困難

これ、原因が様々なので非常に難しいのですが基本的にエンジン始動に必要な条件は
1 良い圧縮
2 良い火花
3 良い混合気 の3要素が必要です。
どれか一つ欠けてもエンジンは掛かりません(;^_^A

1の圧縮は主にシリンダーやピストン関係になります。
焼き付いてしまい圧縮が上がらない、シリンダーヘッドのガスケットが抜けてしまった
そんな時はエンジンは掛かりません(;^_^A
メーカ資料によると圧縮圧力は12kg/cm2-1,000rpmとなっていますが
今までのお話では7キロでも掛かるようです(;^_^A
今まで乗っていた場合はこの可能性は少ないので原因候補としては外しますが
長期雨ざらしや何年も不動の場合、シリンダー内が錆びている可能性が高く
いきなりキック→圧縮抜けとなります(;^_^A

2の良い火花はプラグ、イグニッションコイル関係です
プラグを外し、シリンダーヘッドに接地させた状態で火花の確認をします
一度新品で確認しておくと比較しやすいと思います。
プラグは消耗品でもありデリケートな部品ですので常に新品を予備として持っておくといいです。
火花が飛んでいれば取り敢えず一安心です(^^)
しかし、電線の微妙な断線で時たま失火したりもしますので原因究明は困難です。
イグニッションコイルへ入るプラス線の微妙な断線も何例か聞いています。

3の混合気は主にキャブレター関係です。
混合気は濃くても薄くてもダメです。理論空燃費というものがあって
ガソリン1gに対して空気14.7gというのがそれです(;^_^A
そんな数字はどうでもいいのですが、要は適正に混ざっていないと掛からないわけです。
キャブを分解すると無数の小さな穴がありますが、皆意味があって開いています
何らかの原因でその穴が詰まるとガソリンが行かなくなったり、空気が行かなくなって
エンジン不調の原因になります。
また、中の真鍮部品は精度が要求される部品が多数あり、経年変化で内径が大きくなってしまうことも
ありますので、ドツボにはまった場合は一度新品へ交換するのも手です(;^_^A

エンジンが掛からない、掛かりにくいといっても様々な要因が絡んでいますので一つずつ殺して
原因を特定するしかありません(;^_^A
SDRと言わずバイクで多いのはキャブ詰まりが多いようです。

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レギュレータ

やはり多いようですね(;^_^A
細かいことはこちらにありますので参考にして下さい。
原因が分からない以上、出先で壊れて辛い思いをしたくなければ
A1を使わないこと位しか対策はありません(;^_^A

表の数値から分かるようにA1は欠陥部品でしょう・・・
で、その欠陥品を作った会社が新電元工業株式会社という所です
少々質問してみましたが横柄な態度で何も答えてくれませんでした。
欠陥と認めたくはないのでしょうが、無責任窮まりない企業で
かなりいい加減な企業と感じました(ノ-_-)ノ┻━┻

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ガソリンタンクに穴

中が錆びているタンク・・・、SDRに限らず中古車には多いですね(;^_^A
今回のアンケート結果の多くはこの錆に起因していそうです。

程度の軽い物でしたら防錆処理したり、コーティングしたりして解決できる場合が多いようですが
重症の場合は最悪穴が開きガソリンが漏れてしまいます。溶接で補修も可能でしょうが
錆はそこだけではないので、次から次へと漏れが出てきそうな気もしますので
新品が買えるうちに買っておくのがよろしいかと思います。

錆の原因は水分+酸素です。錆が進行し始めるとなかなか止められませんが
少しでも錆びさせないためには常に満タンを心掛けておくといいかもしれません。
長期乗らない場合はガソリンを抜き、2stオイルを内面に満遍なく塗っておけば完璧です。

水抜き
原因の一つの水分ですが、タンクキャップから浸水する場合や結露で発生する場合がありそうです
満タンにするとガスがタンクキャップから漏れるという話をよく聞きますが、
漏れるということは時には外からも水が入るということですのでそのような症状の場合は
タンク内に水分が多く存在するかもしれません。

ガソリンスタンドなどで見掛ける水抜き剤はお金の無駄ですから止めておくべきでしょう(;^_^A
最も確実なのはガソリンを抜きタンクの天日干しでしょうか?
夏場でしたら1時間もあれば綺麗に乾くと思います。ホットガンなどで乾かす場合は注意して下さい。
タンク内が理論空燃費になっている時、ちょっとした切っ掛けで爆発します。

水とガソリンの比重の関係で水は低い所へ行きます。タンク左後方は要注意です。
抜いたガソリンをペットボトルへ移し水を数滴垂らしてみるとその状態が見れます。
水は時にはキャブまで行きますのでエンジン不調にも繋がります。侮れませんね(;^_^A

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キャブ入口のガソリンフィルター詰まり

これも多いトラブルですね(;^_^A
場所的には画像のようにキャブレターと燃料ホースが繋がっている所になります
ホースを外すと小さな白いフィルターがあります。
28番がそれです。
容量的に小さいため直ぐに詰まります。ここが詰まるとキャブへ燃料が行きにくくなり
最終的にはアクセルを開けても回転が上がらなくなります。
仮に1時間で10リットルのガソリンを消費したと仮定します(SDRではこれ以上食わないと思います)
この時に秒間2.77cc燃料が流れます。供給量がこれより少しでも減ればエンジンはぐずつきます。
フィルターの詰まりがなければたいした量ではありませんが、詰まった場合はドリップコーヒーを
入れている時のような感じで供給が追いつかなくなります(;^_^A

燃料消費は高負荷、高回転時ほど多くなりますので普通に流して走っている時は問題なくても
アクセル開度が大きくなった時にボコ付いたり、カリカリ言ったり、最悪はエンジンが停止したりします。

ゴミ的にはタンクの錆や繊維クズなどが多いと思いますが、ゴミの混入は給油の時もありますので
避けることはなかなか難しいかと思います。
コンペ車などでは給油の際濾紙で濾しながら給油する方もいます。
タンク内にもフィルターは付いてはいるのですが目が粗いため細かなゴミまでは濾過できず
それがキャブ側のフィルターで引っかかる場合が多いようです。

マメに清掃できればいいのですが、実際はそうも行かないため容量の大きな後付のフィルターを
付けるのが理想ですね。社外でも色々出ていますが、素材的に金属やプラスチックメッシュタイプと
濾紙タイプがありますが、細かなゴミは濾紙タイプでないと濾過できませんので
購入する場合は濾紙タイプをお勧めします。
ただし、容量が大きいだけですのでいつかはそれも詰まりますので消耗品と割り切って下さい。

理想はタンクから燃料コック間へ2個入れるのがいいのですが、それが無理でしたら
コックからキャブ間でも構いません。
ヤマハ純正では燃料ポンプを使用しているバイクの物が使えそうです
USヤマハのサイトの品番なので国内用品番と違うかもしれませんが1FK-24560-00-00 FILTER ASSY
になります。大きさはφ30位、長さ70mm位だっかな?(忘れました)
ホース接続部分の径など詳しく分かりませんのでご注意下さい。

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燃料コックからのオーバーフロー

燃料コックもSDRには多いトラブルですね。
こちらの方に詳しくまとめてありますので一読されて下さい。


今回の件は、この切り替えノブの所からの燃料漏れかと思います。
このノブの側面にはOリングが使われていて、それの劣化や亀裂などで燃料が漏れ出します
幸い単品でも購入可能ですので症状が出ている方は是非交換して下さい。
品番:2G2-24534-00 Oリング
ついでにその奥にある蓮根状のゴム板も交換しておきましょう。
品番:47X-24523-00 バルブ
尚交換の際は燃料ホースをピンチプライヤー等で潰すか、タンクからホースを切り離さないと
ガソリンの海になりますので要注意です(;^_^A

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スロージェット目詰まり

スロージエット(パイロットジエット)はジェット類の中でも詰まりやすいですね(;^_^A
これはメインジエットなどから比べると内径が小さいためちょとしたゴミでも引っかかってしまうからです
また、長期保管中などでも腐食などにより詰まります。
ノーマルの内径はφ0.225しかありません(;^_^A 詰まってしまった場合はエアガンやケミカルスプレーで
吹いてみますが、それでも綺麗にならなければ新品に交換して下さい。
荷札の針金でも清掃は可能ですが、内径が変わる可能性が高いので掃除したつもりでも
逆に調子を崩す要因にもなります。

スロージエットは主に低速域を担当します。これが詰まると始動困難や低速時にギクシャクしたり
アクセルを少し開けている時にエンジンがばらついたりします。

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Fフォークオイル漏れ

これはSDR特有と言うよりもバイク全般のトラブルですね
Fフォークの中には減衰力を発生させるためのオイルが入っています
オイルを密閉している訳ですが、インナーチューブをボトムケースが上下運動するため
そこにはオイルシールが使われています。シールはゴムですからインナーチューブの
ちょっとした傷や錆で簡単に切れてしまいます。また経年変化で硬化している場合もあります。
Fフォークが縮んだ時に内部の空気がが圧縮されますが シールが正常でないとシールからオイルが出てきてしまいます。
オイルがブレーキに掛かったりするとかなり危険な状態になります。

交換手順はこちらに簡単に書いてありますので参考にして下さい。
交換する場合、原因がインナーチューブにあるのかシールその物の不良なのか見極める必要があります
インナーチューブの小さな傷や錆でしたら修正も可能ですが大きな場合は交換になります。

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スロットルケーブルの「中折れ」

これちょっと意味が分からないのですが、おそらくケーブル途中の分岐用部品の折損かと思います

この部品は単品で出ていませんので、割れてしまうと
ケーブルそっくり交換になり出費大です(;^_^A アセアセ…
その部分だけアルミ削り出しで作ってる方もいらっしゃるようです。
画像の8番の部品のスロットルからのワイヤーが入る部分の
プラスチックが割れやすいとのことです

 

 

 

 

 

 

 

 



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クランクのシールから2次エア

これは最近良く聞くトラブルですね。
2stエンジンの場合4stとは違い、クランクケース内はキャブと繋がっています
クランクシャフトなどの潤滑は燃料に混合された2stエンジンオイルによって潤滑されます。
4stはクランクケース直下にあるオイルパンに溜められているオイルで潤滑します。
また、混合気はクランクケース内を通らず直接シリンダー内に行きますが
2stの場合は混合気の経路が異なり一度クランクケース内通ってからシリンダーへ行きます。
クランクシャフトの両端にはそれを気密させるためにオイルシールが使われています
それがおかしくなると、混合気を逃がしてしまったり外気を吸い込んだりとエンジンに悪影響が出ます
交換はエンジン分解をしなくとも可能です。


この画像はクランクケース内に灯油を満たしている時の状態ですが
シールが濡れているということは気密が保てていないことになります(^_^;)

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ミッションに冷却水混入

これは水冷エンジンにつきもののトラブルですね(^_^;)
オイルシールそのもの不良や、インペラシャフトの摩耗で起こります
このオイルシールは、片側冷却水、もう一方はミッションオイルを隔てています。
原因がインペラシャフトにある可能性もありますので、それをを見極める必要があります。
簡単な説明がこちらにありますので参考にして下さい。

オイルシールは2番の部品になります。

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Fエンジンマウントにクラック

これはSDRのトラブルで多いと思っていましたが以外と少ないのか、気づいていないだけかもしれません。


構成部品はこんな感じです。上がエンジン側になります。


これは側面から見た様子ですが、左の穴の中にメタルブッシュが圧入されています
こいつがいつの間にかすり減り、上の画像の鉄製のカラーもすり減り段々隙間が大きくなります
ここの部分は定期的にグリスアップするように指示されていますが
脱着にはマフラー外す必要があるので結構手間です。実際きちんとやっている方は少ない気がします
一方右側のゴムブッシュは表面上はひび割れが出ていますが左側から比べれば問題ないレベルです
ちなみに3万キロ以上走った物のメタルブッシュは一部ですが完全に消滅していました(^_^;)


ちよっと手抜きなお絵描きですが、最終的には工具の逃げ加工の凹みにクラックが入ります
左右を連結している実物は中空です(^_^;)
こうなる前に一度取り外しカラーの部分にモリブデングリスの給油をお勧めします。

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チャージコイルお亡くなり

エンジンが掛からなくなった場合、プラグに火が飛んでいるか目視点検しますが
この時に火花が飛んでいない場合はチャージコイルのバンクの可能性が考えらえます。


これはSDRの発電機周りの構成図ですがSDRの場合、充電系と点火系のコイルが
同じプレート上にあります。チャージコイルは点火系のコイルを指します

実際に壊れた物を調べたことはありませんので何が原因かは分かりませんが
マニュアルに従い(誤植有り)コイルの抵抗値を測定し、基準値を大きく外れている場合は交換になります

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キックペタルの不調

キックが出てこない、キックが勝手に出てくるをまとめています
2件合わせるとかなり上位に来ます(^_^;)

キックが出ない
朝一のエンジンが冷えている時は簡単に出るキックが、しばらく走行して暖まると急に固くなり
時には全体重を掛けても出てこない時があります(^_^;)
原因はよく分かりませんが、一度分解して錆を落としシャフト部分にグリスを塗布すると直ります。
(出来ればモリブデングリス)
分解が面倒ならスプレーグリスでもOKです。ただしCRCなどは耐久性が無いのでNGです。

キックが勝手に出てくる
走行中キックが勝手に出てきてウザイ時があります(^_^;)
キックを収めた時にカッチと節度感があるのは、スチールボールとスプリングが使われていて
指定部分までキックが来ると溝にボールが収まるように出来ています。
そのおかげで走行中はキックが勝手に飛び出さないようになっていますが、スプリングのヘタリや
その溝の摩耗などにより軽い力(走行中の振動)でキックが出てきてしまいます。
残念ながら細かな部品は設定がありませんのでAssy交換になってしまいます・・・・。
その場凌ぎかと思いますが、スプリングが入る穴に何か詰め物をしスプリングのプリロード高めておくことで
キックの飛び出しを防げるかもしれません。

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とにかくオーバーフロー

これはガソリンタンクのガソリンが駐車中に車外やエンジン内部へ流れ出してしまう現象です
(走行中に車外へ流れ出す場合もありますがこれとは今回は分けます)

燃料コックが正常であればガソリンタンクからの燃料は遮断されますから本来起こらないはずなのですが
SDRの燃料コックは難有りでして、タンクからのガソリンが遮断されず且つキャブに問題がある場合
ガソリンがどんどん流れ出してしまい、エンジン始動困難の原因になったりします(^_^;)


かなり無理があるお絵描きですが、キャブのフロー周りの断面図のつもりです(^_^;)
上がらガソリンが流れて来て、フロートチャンバーにガソリンが溜まります
油面が上がるとフロートが上がり、それに連動してピンクの部品が上へ押し上げられます
一定の油面になるとピンクの部品とその上の斜線の部品が当たり密着し、ガソリンはそれ以上流れなくなります。
これが動作原理になります。

故障原因
1:接点Aの部分にゴミが噛み込む、部品その物の段付き摩耗
これはタンク内のゴミがフィルターで濾過しきれずにキャブまで来た場合、ここにゴミが引っかかり
バルブがきちんと閉じなくなるといつまでもガソリンが流れてしまいます。
また、接点は金属同士の接触になりますので、経年変化で摩耗が起き当たりが不均等になると同様になります
ゴミが原因ならフィルターの追加、摩耗が原因ならフロートバルブセットの交換になります
品番2MA-14107-28 ニードルバルブセット 2500円位

2:Bの部品の破損
これは接点Aが正常であっても、キャブボディーとフロートバルブの受けの部品の隙間からガソリンが流れます
それを防ぐためにOリングが用いられていますが、これが役目を果たしていない場合があります
そうなるとどうしようもありませんので交換になります。しかしOリングのみの部品設定はありませんので
上記のフロートバルブセットで交換になります。
無保証ですが私はNOKのCO-0504-S0というOリングで代用しています。

3:C部品の曲がり等
C部品はフロートを支えているピンになります。これが曲がっていたりすると
フロートがスムーズに動けなくなりピンクの部品が途中で止まったりします
キャブを分解した時にフロートやピンクの部品がスムーズに動く事を確認して下さい。

おまけ
昔のフロートは真鍮でできていました。半田で組み立てているのですが、まれにその半田部分から
ガソリンがフロート内に入り込んでしまうということもありました。
最近の物は樹脂ですのでそういうトラブルは聞きませんね(=^_^=)

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ステムベアリングにガタ

急制動中にカコンなんて音が出る時があります。
ステムベアリングの遊びが多いとこんな音が出ます
今まで一度も調整したことの無い方は一度チャレンジしてみるといいかもしれません。
交換、調整手順はこちら
能書きなどはこちら
テーパーローラベアリングが欲しい方はこちら

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ホーン脱落

これも結構聞きますね(;^_^A ステー取り付け部分の溶接の問題か、振動の影響かと思います。
取れてしまったら再溶接か、Uボルトで付け直している方もいらっしゃるようです。
一度点検してみて下さい。

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クランクベアリングお亡くなり

バイクと言わず機械には多くのベアリングが使われています
SDRには18種24個のベアリングが使われています。

そんなベアリングの中でも過酷な環境下にあるのがクランク関係のベアリングですね
4stと違い2stの場合は混合気のオイルで潤滑されています。破損原因は様々かと思いますが
粗悪なオイルの使用や、連続高負荷での使用での寿命短縮などでしょうか?
また、以前書いたベアリング横のオイルシール破損で外気が入ると潤滑が損なわれると思われます。

ゴロゴロ音が出てきたら要注意ですね。交換はエンジン全バラが必要になりますので
大きな出費となります。


画像を頂いただけで詳細不明ですが・・・・

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なぜだ。キャブのニードルが曲った

すみません、解説不能です・・・
どなたかご存じでしたらお教え下さい。

脱着時に曲げてしまったとか、スロットルバルブを落として曲げてしまったというのなら分かるのですが
自然と曲がるというのは何が原因なのでしょう?また何ミリ曲がっているのでしょうか・・・

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雨天で電装リーク

SDRには色々な電圧が掛かっています
発電機の30〜40V、バッテリーの12V、イグニッションコイル一次側へ掛かる電圧が300V
そして最も高いのはイグニッションコイルの二次側になります。これは2〜3万ボルトになります(;^_^A
電装リークと書いてあるだけですので、何処でリークしているかは不明ですが、
電圧が高いほどリークし易くなります。そんな訳でここではイグニッションコイルの二次側について書きます。

イグニッションコイルから出てきた電気はハイテンションコードを通ってスパークプラグへ行きます
しかし、途中で電気が余所へ行ってしまうと正常に火が飛ばなくなり、失火してエンジンがばらついたり
最悪はエンジンが停止してしまいます。4気筒エンジンの1気筒死ぬ分にはまだまだ余裕ですが
SDRは単気筒ですから即走行に支障がでます(;^_^A
電気は横着者ですので楽な方へ行こうとします。燃焼室内で放電するより楽な環境が見つかれば
電気はそちらへ流れます、これがリークです。

前述したように二次電圧は2〜3万Vという高電圧です
身近な2〜3万ボルトというと新幹線の動力用の電気が2.5万V前後です。このぐらい高い電圧になると
電線の絶縁体なんて当てになりませんし空気中にすら電気は伝わります・・・。
4輪のヘッポコ改造でよく見掛けるのは、ハイテンションコードを綺麗に整列させるため
金属部分に沿わせていたりしますが、これはリークする原因をわざわざ作っているようなもんです(;^_^A
ハイテンションコードは金属部分からなるべく離して下さい。

4輪と違い2輪は雨天時には濡れます。
雨でハイテンションコードやプラグキャップが濡れるとリークする可能性は更に高くなります。


小さい画像で恐縮ですが、インシュロックにてプラグキャップとハイテンションコードを締めておくと
水が入りにくくなり、リークしにくくなります(2箇所)

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続く・・・・・・・・