武山さんちのサンヨーテクニカHID  メーカーホームページ




SDRのヘッドランプは当時としてはそれなりに充分な明るさを持つものでした。
でも・・・・シングルエンジンでバッテリー容量の少ないSDRですから、
アイドリング付近でチロチロとロウソクの様に薄暗い感じははっきり言って、びんぼーくさい!!
しかも、最近の車は明るいヘッドライトが多いですから前方に自分の影が・・・・(T_T)
これは何とかしたいものです。
と言う訳で、ヘッドライトのグレードアップにチャレンジです。

1,何を選ぶか・・・
ヘッドランプのグレードアップには色んな方法がありますよね。
● 高効率バルブ
● リレーハーネス
● マルチリフレクターレンズ
● HIDバルブ    等等・・・・
詳細は省きますが、今回の目的はアイドリング時の『ビンボー臭さ』解消と『照度アップ』の両立です。
高効率バルブもリレーハーネスも基本的にノーマル同程度の消費電力ですから、
アイドリング付近の薄暗さ&揺らぎは解消出来ません。
マルチリフレクターレンズはレンズカット次第で配光がかなり異なるので、買ってみないと何ともいえない感じがします。
HIDは消費電力の少なさ、明るさには定評がありますが『価格が高い』『取付スペースに制約が多い』等の問題があります。
そんな時にサンヨーテクニカから『サンダービーム』と言う低価格21Wタイプが発売されました
SDRのノーマルバルブは12V 45/45W H4ですから、21Wタイプならかなりの消費電力低減に貢献できそうです
価格はオープンですが、Hi/Low兼用タイプで約1.8万円程度と他メーカーの半額程度です
メーカーのフィッテイングリストにSDRの記載はありませんでしたが何とかなる筈ですので取り敢えず購入してみます。

2, で・・・買ってみました。

今回買ったのはサインハウスでも取り扱っているサンヨーテクニカ製のHIDバルブ(21W・H4 Hi/Lowタイプ)です。
Low専用のHIDならばノーマルH4バルブと同様ですのでフィッティング容易なのですが、
今回はHiビームも使用したいのでHi/Lowタイプを購入しています
すんなりと付かない事は容易に判っていまして先が思いやられます。

3, 中身の確認




まず、初めにお約束の各パーツの重量測定から・・・
バルブ:104g
Hi/Lowコントローラ:44g
リレーハーネス:108g
H4バルブ用電源ハーネス:17g
延長アース線:56g
インバーター:220g
イグナイター:130g
タイラップ/両面テープ他:12g
合計:691g
これだけで軽量化フェチの方は尻込みするはず(;^_^Aアセアセ
投資した都合上、フィッティングを続行します(T_T)
次は取り付け前の動作確認、各ハーネスを仮接続してバルブが動作するか確認します。
点灯でチロチロと光が出始め、やがて強烈なブルー発光に!
Hi/Low切り替えではピコピコと頼りなげにバルブが前後します。もう少し、高いのにしとけばよかったかな・・・
殆んど使う事は無いにしろパッシングは辛そうです。

4, フィッティング(その1)



気を取り直して、ノーマルバルブとの入れ替えです。
入るのだろうかと言う不安は、的中!!しました。(と言うか、初めからわかっていましたが・・・)
ランプハウス内のハーネス総てを外に出しても入りません(;^_^Aアセアセ
ちなみに、バルブの寸法は三ツ又フランジ面から約45mm程の高さがあります。
言葉で説明すると、ランプハウスの中を空にして、レンズハウジングにHIDを組み込
み状態で取り付けた場合、約3〜4mm程隙間が空きます。写真で判りますでしょうか?
干渉部分をガバっと削り取るのですが、防水処理しないと晴天仕様になってしまいます。 
SDRでは、ランプハウスの直後にメーターケーブルも控えており、クリアランスは結構厳しいです。
ランプハウスの後ろ側を切り欠く必要があるのですが、あいにく私のランプハウスは前ユーザーの作業ミスのせい?で
思いっきり割れています。切り欠いたのでは強度不足必至です。




困ったお父さんは、行き付けのBike屋さんに走ったのでした。
そこに有ったのは、SDRと同じ型番の(でも黒)ランプハウス!
店長さんと交渉の末、タバコ2個でそいつをゲット。

何処をどう削るとか店長と談笑していたらカミさんから捜索の電話が・・・
本日の作業はここで終了してしまいました。(;^_^Aアセアセ

5, ランプハウスの加工

前回ゲットしたランプハウスをリュ−ター駆使して現物合わせでガンガン削ります。
ランプを取り付けた部分の干渉+ハーネス引き回し部分について、付けては外しを繰り返しながら仕上げていきます。
この位拡大しないと取付は無理でした。加工したくない方には、Low専用タイプがお勧めです
それなら、こんな面倒な作業は不要ですから(T_T)
こんなに拡大して防水対策は大丈夫なのかと言う不安は残りますが、 気にせず作業を進めます。

6, フィッティング(その2)


次に、Hi/Lowコントローラ、リレーハーネス、インバーターイグナイター等の備品取付箇所を探してみます。
うちの子(SDR)はエアクリボックス外しているのでイザとなればスペースは確保できるのですが、
直接濡れないように且つ目立たないようにしようとすると場所が限られます。
ハーネス関係はミニカウル付き車などを想定して作られており、イグナイターとHi/Loコントローラをフロント回りに、
インバーター関係を車体中心のバッテリー付近に装着する前提で加工されています。
エアクリボックス改造すれば直ぐにスペース確保可能ですが、私の場合ノーマルに戻せる改造が前提ですので
車体の改造はしたくないし・・・
そう考えるとハードル高いです。意外に・・・

という訳で選んだ場所はここ!
最もスペースを必要とするインバーターはタンク下にタイラップにて固定します。
所々にボルトの頭が出ておりそのままでは振動で削れてしまうので、間に10mm厚のスポンジを挟んでおきます。
イグナイターは、ヘッドパイプ下にある僅かな隙間に両面テープを重ねて段差を埋めた後で貼り付け固定してみます。
SDRの振動を考えると両面テープのみでは脱落必至ですので後ほどブラケットを製作しようと考えています。




上の写真で白く見えるのが両面テープの剥離紙でここにイグナイターを固定します。


Hi/Lowコントローラとリレーはメーターケースの裏側に両面テープ固定しておきます
付属の両面テープのみでも何とかなりそうですが、リレーは接着面積の関係上不安は隠せません
これもブラケット作成が必須でしょう(^_^;Aアセアセ
後は配線をタイラップにて固定し、バッテリーに接続すれば完了です。


7, 点灯確認
バラストやドライバーユニット等は取り敢えず両面テープとタイラップで固定しました。
スペースが少ないうえ振動の多いSDRですから後でしっかり固定方法を考えなくてはいけませんが、
まずは気になる明るさチェックです。



下の写真はFZS1000とSDRの照度比較写真です。暗くて分かりにくいかもしれませんが左がSDRです。
21Wタイプはさほど明るくないとの評判でしたが、実際の点灯状態ではFZSのデュアルヘッドランプより遥かに明るい感じがします。
ちなみにFZS1000のバルブは標準品ですが12V 60/55Wの2連装!
写真ではどちらもロービーム状態です。
また、アイドリングでもリアランプはちらつくのにHIDは安定しておりました。
これだけでもかなりのメリットです。気にしていたパッシングも常時点灯しておけばそれ程気にならない速度でした(^^)
暗くてイマイチビンボー臭かったヘッドランプともこれでお別れです。
むしろ一番気になったのはポジションランプの色です(笑)
淡い青白色の中にポチッとオレンジ色が見えるのはイマイチ気色悪いです。
そのうち何とかしたいものですね・・・


さて次は、何をいじりましょうか・・・

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