ワイヤー給油

SDRには様々な所にワイヤーが使用されています。
クラッチ、アクセル、YPVS、オイルポンプ、シート開閉用などです。
この中で最も使用頻度が高く、体感できるのがクラッチワイヤーでは
ないでしょうか?
最近のオートバイはワイヤーではなく油圧式が多くなってきましたが・・・。

ワイヤーは油分が切れると寿命が一気に縮まります。
そんな訳でマメなメンテナンスが必要です。


ワイヤーインジェクターなる物が各社より出ています。
ヤマハ純正もあります(品番分からず)私はこれをもう20年以上も
使っていますが壊れませんね(^^)
一番簡単にメンテできるのはクラッチワイヤーかと思います。
車体についていてもできますし、外してやってもいいです。

手順
エンジン側アジャストナットを緩め遊びを大きく取ります。
クラッチホルダーのアジャストボルトを締め込みます。
クラッチホルダー、アジャストボルト、ロックナットには
それぞれ溝が切ってありますのでその溝が一直線になるようにします。
ワイヤーの遊びが十分取れていればワイヤーを溝から出し
クラッチレバーのタイコの部分を外せます。余裕があればレバーそのもの
を外してしまうのもいいかもしれません。

ワイヤーインジェクターをセットします。エンジン側にはウエスを敷き油が
飛び散らないようにしておくといいかもしれません。
最初にパーツクリーナー等のスプレーでワイヤー内の清掃をします。
エンジン側からは汚い真っ黒な液体が出てくると思います。
ある程度綺麗になったら少しほっときます。
その間レバーやカラーなどを清掃してグリスを塗布しておいて下さい。

パーツクリーナーが乾いた頃を見計らい今度は給油です。
乗るたびや週に1回メンテができればCRC556などでもいいのですが
そうも言ってられませんから、もう少し耐久性の高い物を塗布します。
私はスプレーグリスなる物を使っています。これでしたら手間掛かりません
から(^^)

インジェクターをわざわざ購入しなくとも給油は可能です。
ビニール袋の角を切り取り、輪ゴムでガッチリとワイヤのアウターに縛ります。
そしてビニール袋をどこかに吊し、エンジンオイルを注げば自然とオイルが
下に落ちます。

あとは元に戻してワイヤーの遊びを調整すれば終わりです。
ワイヤー調整はクラッチホルダー側のアジャスターを締め込み
エンジン側で大まかな調整後、手元で微調整して下さい。

アクセルワイヤーもできたらやった方がいいのですが、途中に分岐の
部品があり基本的には非分解です。勧めてもいいのかハッキリしませんので
リクエストがあれば書きたいと思います(^_^;)