やばい!ネジなめてしまった。
ビギナーの方が整備を始めるとこういった状況に陥りやすいです(^_^;)
きちんとした工具、方法で使っていればそう簡単になめることはありませんから
これを経験したら工具、使用方法を確認して下さい。

六角タイプのナット・ボルトの場合
最も有効なのは6角のソケットレンチを用意することです。
なめたボルト・ナットは多少バリが出てソケットが入れ難いですが
ハンマーで軽く叩けば入るはずです。あとは工具が傾かないようしっかり抑えて
一気に緩めればほとんど解決するはずです。
それでもダメでしたらバイスプライヤーかパイプレンチを用いて外します。

なめたボルト・ナットは交換しましょう(^^)

ブラスビスの場合
ビスでも頭の形状によって「なべビス」「さらビス」に分けられます。
クランクケースカバーをとめているのが「なべビス」で、
Fブレーキのマスターシリンダーの蓋をとめているのが「さらビス」です。
やばいのは「さらビス」で、こいつは構造上緩みにくいので尚更です。

「なべビス」の場合
1:CRCなどの潤滑スプレーをたっぷりかけてから新品のドライバーを買いに行きます(^^)
工具能書きのドライバーで書いたようにショックを与えて全体重を押しつけて一気に
回します。こんなケミカル品もあるようです。

2:ダメでしたらビスの取り付け状態を確認して下さい平らな面にあるか凹にあるかで
作業内容が変わります。
平らな面にある場合はバイスプライヤーを用意します。ロックできるギリギリまで 口を
閉じてビスの頭にくわえます。
ビス頭だけ折れてしまう可能性もありますので緩める時は慎重にやって下さい。
この方法でほとんど外れると思います。

凹面にある場合や周りに障害がありバイスプライヤーが使えない状況の場合は
後述します。

「さらビス」の場合
1:まずは上で書いた1の方法をやってみて下さい。

2:ここからは凹面にある「なべビス」と同じになります。
センターポンチ(必要に応じ先端を尖らせる必要があるかも?)と
ハンマーを用意します。ビス頭によって打ち込む位置が違いますので
図を参考にして下さい。(「なべビス」の場合出来るだけ側面がいいのですが
状況によっては「さらビス」と同じ位置になります)


まずはビス頭に対して垂直方向に強めに一発打ち込みます。凹みが出来たら
センターポンチを少し傾けて緩む方向にチョコチョコハンマーで叩きます。
あまり力を入れて叩くと支点の凹が変形してしまいますので注意して下さい。
運が良ければこれで外れます。

この方法以外に平たがねを用意し、プラスの溝の一辺を延長しマイナスドライバーが
入るように加工します。きちんとマイナスドライバーが入れば緩めてみて下さい。

3:2でダメでしたらドリルでビス頭をもんで除去し、障害になっている物を外します。
外れたたらその厚み分のビスの残骸が残っていますので「なべビス」の2の方法で
取り外します。