Fフォークオーバーホール

Fフォークのオイル漏れやにじみは多くの方が経験したことがあると思います。
またフォークオイルは劣化した場合、適切な減衰力が得られなくなりますので
定期的に交換をお勧めいたします。今まで一度も交換したことのない方は
是非チャレンジして下さい。

Fフォーク単品まで
1:Fフォークキャップを1回転位緩めます
2:その他タイヤが接地している間に太めのボルトは緩めておくと後が楽です 
3:ブレーキキャリパーを外して(ホースは切り離す必要ありません)
どこかその辺にでも吊しておきます
4:メーターワイヤー、Fフェンダーを外します
5:Fタイヤが浮くまでジャッキアップします
6:Fホイールを外します
7:トップブリッジならびに三つ又のボルトを緩めてFフォークを車体から
外します。
※単純にオイル交換だけでしたらここまでやる必要はありません(^_^;)

Fフォーク分解
1:受け皿を用意してFフォークのキャップボルトを外します
上記の1で緩め忘れたたら戻りましょう(^_^;)
2:中身を取り出します。バネは上下方向がありますので外す前に
メモしておきます。
3:オイルが抜けるまで何回かストロークさせ、しばらく逆さにして
放置しておきます。
4:次にボトムケース底部のアレンボルトを取り外しますが、
構造上供回りして外せない場合があります、運に賭けるか、道具を用意
するかはご自身でお決め下さい。
ヤマハからも専用工具が出ていますが、ホームセンターで買える材料で
自作も可能です。


M12の全ネジボルトを最低400mm(多分1m売りな気がします)
それに合うナット4個(ちなみに2面幅19mmです)
それを画像のような感じでダブルナットで閉じます。
1辺はボルトと面で、もう1辺はそこから400mm位の所で閉じます。
それをインナーチューブに入れて少し回すと、シリンダーとナットが
噛み合います。
そうしたら8mmの6角レンチをアレンボルトに差し込み(延長パイプが
無いと辛いと思います)回せば簡単に緩むと思います。


5:SDRの場合アレンボルトが外れればインナーチューブははずせますので
そのまま抜きます。


6:ボトムケースに残ったダストシールとオイルシールを外します。
前者は細めのマイナスでこじって下さい。
後者はスナップリング(ヘンテコな針金)を同じくマイナスでこじって外し
その後、マイナスの大かタイヤレバー等を使いこじって外します。
この時にボトムケースに傷が付かないようウエスで養生して下さい。
また1箇所で抜こうと思わす、少し回して数回で抜くようにすると
いいかもしれません。

ここまで分解できたら洗浄です。灯油でボトムケース内、各パーツを
綺麗に洗って下さい。
その後、新聞紙でも敷いて乾燥させます。

組立
実際に組んでいませんが、先にオイルシール打ち込んでしまってもいいような
気がします(^_^;)
新品の上に古いオイルシールを載せて叩けば入ると思います。

オイルシールのリップ部分ならびにスナップリングにはグリスを塗布します。
あとは逆の手順で組み付けていって下さい。

アレンボルトが締まったらFフォークオイルを規定量入れます
その後、飽きるまでインナーチューブをストロークさせます。
フルボトムさせた状態で油面の高さを調整します。高さはインナーチューブ端面より
102mmだそうです。

あとは逆の手順でFフォークを組み立てて下さい。
その後車体に装着し各ボルトを規定トルクで締めれば完了です(^^)

初めてやる方でしたら時間に余裕を持ってやって下さい。スムーズに行けば
半日あれば何とかなると思います。

余談
以前掲示板でスライドメタルの話題が出ましたが簡単とは言い難いですが
うまくやると5分掛からずで外せます。
ボトムケースに傷がつきやすい(間違いなくつきます)ので無理してまで外す
必要も無いと思いますが、やる場合は覚悟の上でお願いします(^_^;)
最悪ははめ合い寸法から外れ、スカスカになってしまうかもしれません。
ハンマー、千枚通し、センターポンチ、細いマイナスドライバーを利用して
スライドメタルの合い口を狙って叩き込みます。少し変形したらプライヤーで
掴めばはずれます。本来はスライディングハンマーで行うべきかと思います。


取り付けはやってないのであれですが(^_^;)ソケットレンチの駒で行けるような
気がします。以上参考まで・・・・