やばい!ボルト折ってしまった。
これは重傷です(^_^;)
まずは冷静に状況判断しましょう。
締めている時に折れたのか、緩めている時に折れたのか?
ここで天国と地獄の分かれ目になります。

締めている時に折れた物であればほぼ外すことは可能です(^^)
逆に緩めている時に折れたのであったらかなり厳しい状況と思って下さい(^_^;)


SDRですとマフラーとエンジンを接合しているボルト(スタッドボルト)
が構造上ならびに環境の悪さでとても折れやすいので頭に入れておきましょう。
ミッションオイルのドレンボルトも折れやすでしょうか?

では上記のマフラーとエンジンを接合しているボルトが折れたと仮定して
説明します。(社外チャンバーへ交換の時などですね)
まずはCRCなどの潤滑スプレーをたっぷり吹き付け一晩寝かせましょう。

●ナットがかけられる位ボルトが残っている場合
ダブルナットという方法を用います。(単純にボルト交換の時もこの方法です)
ナットを設置する場所はなるたけシリンダーに近い所が望ましいです。
2個のナットが互いに向き合う方向に工具を同時に使用してガッチリ締め上げます。
(下のナットは緩む方向、上のナットは締まる方向です)
これで二個のナットとボルトは一体化しました。
ボルトを抜くには下側のナットのみ回します。運が良ければこれで抜けます。


●ナットはかけられないが少しでもボルトが出ている場合
まずはハンマーで叩きショックを与えておきます。
前回「なべビス」で書いたバイスプライヤー(ロッキングプライヤー)を
用意して下さい。ロックできるギリギリまで 口を閉じてボルトの頭にくわえます。
これで回してみて下さい。工具が空回りするようでしたら平ヤスリで少しボルトを削り
面を作ると滑り難くなります。私は持っていませんがKTCから専用工具も売っています。
(この方法でダメでしたら専用工具でもダメかと思いますが・・・)

●面一の状態
これも前回「さらビス」の場合で書いたセンターポンチを用意して下さい。
なるべく外周に近い位置を狙いボルトに垂直に1発打ち込みます。
あとはその凹みを支点にしてハンマーでチョコチョコ叩いてみて下さい。
運が良ければ抜けます。

まだまだ方法は沢山ありますが、ビギナーの方にとってこの先はかなり無理が
ありますので割愛させていただきたく思います。
通常、チャンバー交換だけでしたらナットのみ外れボルトはシリンダーに残っています。
危険を冒さずそのままにしておくか、ダメ元で交換するかはあなた次第です(^_^;)
緩めている時に折れたのであったらかなり厳しい状況と思って下さい
ボルトも新品に換えるのでしたらボルトにモリブデン系の耐熱グリスを少し塗って
おくだけで次回交換時に苦労せずに済みます。