ソケットレンチ系
これもおなじみの工具ですね。様々なアイテムが存在します。
ここでは基本的な物をご紹介していきたいと思います。

大きく分けるとソケットレンチ(駒)とそれを回すためのハンドル
(ラチェットハンドル、スピンナーハンドル、T型ハンドルなど)で
構成されます。また、同じサイズの駒であっても呑み込み寸法によって
標準、セミディープ、ディープタイプに分かれます。


 

上から12.7sqソケット

9.5sqソケット

エクステンションバー

 

左から9.5sq小判ヘッド、中ハンドル長

9.5sq丸ヘッド、フレックスラチェットハンドル

12.7sqラチェットハンドル

9.5sqトルクレンチ

 

 

購入のための予備知識
ソケットレンチ
差し込み寸法:駒には四角い穴が開いていますが、これには寸法があります。
一般的に流通しているのは一辺の長さが1/2、3/8、1/4インチ、ミリで言うと
12.7、9.5、6.3mmがあります。変換アダプターを使用すれば互換性は保たれますが
スマートではありません。

さーここで悩みますね(^_^;)どのサイズがいいのだろうか?
できたら全サイズ揃えて欲しいとこなのですが、あえて1種類に絞ると
4輪もバリバリやりたいと思う方は12..7mm,バイクがメインでしたら9.5mmが
よろしいかと思います。6.3mmはなんか強度面で不安なので私は持っていません(偏見?)

駒の角数:ソケットレンチには12角と6角があります。
12角は使い勝手が良いものの、なめる可能性が高いです。6角はその逆です。
じゃーどっちがいいの?と聞かれたら8mm〜14mmまでは6角、それ以上のサイズは
12角を購入するのがよろしいかと思います。17mm位になるとあまりなめることは
無いと思うからです。

駒のサイズ:バイクがメインでしたら8mm〜19mmのサイズが揃っていれば
ほとんどの整備は可能と思います。


呑み込み寸法::冒頭にも書きましたが標準、
セミディープ、ディープの3種類があります。
基本は標準タイプを揃え、必要に応じ
セミディープ、ディープを揃えればよろしいかと思います。

 

相変わらずへたくそな絵ですがこんな時は
標準タイプでは使えません。

 

 

ラチェットハンドル
差し込み寸法:これは購入する駒に合わせて下さい(^^)

ギア数:これは使い勝手に影響します。
一周するのに何ノッチ必要かということです。
例えば36ノッチだったとすると一周は360°ですから360/36で1ノッチ進のに
10°の送り角が必要となります。こられが72ノッチでしたら送り角は半分の5°
で 済みますので使い勝手は良くなります。ただしギア数が細かくなればなるほど
耐荷重は少なくなりますので工具破損へ繋がります。


小判or丸:画像のようにヘッドには小判型と丸型があります。
詳しくは知りませんが丸形の方がギア数が細かくできるようです。
ただし左右の切り替えは面倒です。

ハンドル長:これも悩みます・・・。長、中、短と3種類ありますが
長ければ力が入れやすいですし、短ければ狭いところでも使えます。
差し込み寸法9.5mmのタイプですと耐荷重10kg/m位と思いますので
あまり長いハンドルで体重掛けたら壊れるかも?大きなサイズ(19mm以上)は
本締め出来ないと思っていた方がいいです。

その他:付加価値として駒を外すときにワンタッチで外れる機能を持つ物や
ヘッドとハンドルが可動する物なんかもあります。

結論としては(私見ですが・・・)
差し込み角9.5mm,標準タイプの駒で8、10、12、14mmまでは6角
17mm以上は12角。ラチェットハンドルはギア数36枚前後で、ヘッドは小判型、
ハンドル長は中ぐらいのタイプがお勧めです(^^)
ハンドル類と駒のメーカーは統一した方がいいです(違うメーカーでも使えますが
相性みたいな物がありますので)

その他あったらいいアイテム
エクステンションバー(延長棒?)
奥まった所にあるボルト・ナットを外します。長さは25mmから1mを越える物まであります。
25mmか50mmと100mm位があればいいのではないかと思います。
最近のやつは首振り機構が付いているタイプがあるみたいですね。欲しいです(^_^;)

ユニバーサルジョイント(自在金具?)
私持っていませんので画像はパクリです(^_^;)
工具がボルト・ナットに対して垂直に当たらない場合に使用します。

トルクレンチ
私が使用しているのはプリセット式の物です。(角度で計る物や板バネ式もあります)
最近は国際単位になっている物が多いみたいですので 換算大変そうです。
私のは昔ながらの単位(kgf/mですす。1mの棒に1kgのおもりを付けた
時の作用点に掛る力が1kgf/mです。20cmの棒でしたら5kgですね(^_^;)

雪が降るとよくスタッドレスに交換する風景を目にしますが、車載工具で締めるのは
良いとして、その上で踊っちゃってる人を見掛けます(;^_^A アセアセ…
乗用車のホイールナットの締め付けトルクは8〜10kg/mですので工具が30cmとして
力点にはその3.3倍の26.4kg〜33kgが正解で、工具の上で踊ってる人の体重が
65kgとすると締め付けトルクは20kg/mを越えてしまい、いつ折れてもおかしく
ない状態です(^_^;)

話が飛んでしまいましたが、整備ビギナーの方に多く見受けられるのは
オーバートルクで締め付けてしまう傾向が強いということです。
ボルトには最適な締め付けトルクと言う物があり(マニュアルにも書いてあります)
これを越えるとボルトが伸びて弱くなってしまったり、ネジ山を痛めたり
最悪は破断してしまいます。安い物でもいいので是非持っていたい工具ですね。
5kgf/mの物ですと測定出来ないボルト・ナットが出てきますし
10kgf/mの物ですと2kgf/m以下が計れません。

使用上の注意としては
いつも言っていますが、必ず手前に引く方向に力を入れることです。
それと、ソケットレンチはボルト・ナットに対して垂直に当てないといけません。
傾いて使用すると工具が外れケガをしたり、ボルト・ナットをなめてしまいます。
ボルト・ナットから距離が離れるほど傾きやすくなりますので
可能なかぎりラチェットハンドルのヘッドを上から抑えてやり傾きを無くす
べきです。

 

万能では無い?
こんなこと言うとクレーム付きそうですが
左の様な状況でしたらユニバーサルジョイント+エクステンションバーが必要になり
状況によってはそれでも無理な時もあります。
右図の様にラチェットハンドルにはどうしてもA,B寸法を満たす必要があります。
A寸法は上に逃げればなんとかなりますが、B寸法はどうしようもありません。

変わり種

ラチェット式めがね風レンチ?
一見便利そうですがあまり使っていません
画像のタイプはフラットですが、めがね同様
に角度の付いた物もあります。

 

 

 

 

 


ダブルフレックスレンチ
ソケットレンチとめがねレンチの組み合わせ
でしょうか?1本で2サイズのボルト・ナットが
扱えます。あまり使いませんね。
工具箱の肥やしになってます(^_^;)

 

 

 

 

 

これ正式名何て言うのでしょうか?
私は 「しの」って呼んでいます。
建築系の方が よく使っています。
がさつな作りですが頑丈です(^^)